【ビジネスコラム】海外販路開拓チャレンジ(白川茶)後発組だからこそ出来る訴求の仕方

ビジネスコラム

~KAMOBSのこぼれ話 Vol.2~

大好きなコーヒーを飲みに行った。兵庫県三木市で自家焙煎コーヒーを提供する岡田コーヒーストアのご主人が卸しているスペシャリティーコーヒーで、シンガポールで飲めるコーヒーでは一番美味しい! ご主人は元々料理人で豆や焙煎へのこだわりが凄い! 自称”ど素人のコーヒーマニア”である自分にもコーヒーの知識を惜しげもなくシェアくださる大先生。

大先生のこだわりコーヒーがシンガポールで飲めるのも、現地で開催された見本市への出展がきっかけだ。普段コーヒーを飲まないというペイストリーシェフが”Destiny(運命)”を感じたというハワイ産の「ワイアルア ナチュラルドライ」。見本市で振る舞われたハンドドリップで淹れたての味をシンガポールで提供したいと三木市に飛んで大先生からハンドドリップのトレーニングを受けたほどだ。その後は現地のお客さんの趣向に合うような豆をセレクトしてもらい唯一無二のブレンドコーヒーを提供。

このペイストリーシェフの店では、株式会社菊之園の白川茶も販売されている。コーヒーの大先生が2018年10月に出展した同じ見本市で紹介させてもらったもので、緑茶とほうじ茶を気に入ってもらい今もケーキセットの飲み物としても提供されている。ちなみにこのペイストリーシェフ、岐阜県加茂郡白川町にある菊之園の工場まで訪ねている。

菊之園の白川茶を海外の食品見本市で紹介したのは、2018年8月の香港に次いでシンガポールが2度目だった。香港では、お茶の入った試飲用カップを手にして立ち去る来場者がほとんどだったとか。初来星だった菊之園の渡辺社長は、シンガポールでは白川茶の話に耳を傾けてくれた来場者が予想以上に多ったと嬉しそうな顔をしていた。立ちながらではあるがしっかりした商談もできた。すぐにでも始められそうな具体的な案件もあった。帰国後に川霧で頭を冷やしてから、シンガポール市場に向けての動きを再開するといっていたがペイストリーシェフのフットワークには勝てなかったようだ。

当時すでに多くの緑茶がシンガポールで流通してたが、白川茶をどうアピールするか来星前から戦略を練った。後発組は不利だと言われるが、後発組だからこそ出来る訴求の仕方はある。3年前の戦略はうまくはまったと思っている。

日本国内では、消費者層の拡大を目的にオンライン販売を強化。また、少しでも若い世代に白川茶を広げたいと、数年前からアニメ風のキャラクターをデザインしたパッケージを作成し販売している。渡辺社長は、後継者不足に悩む茶園を守りたいという思いも人一倍強く、海外展開を強化することで、少しでも多くの若者に茶栽培に目を向けて欲しいという。

400年以上続く、茶栽培と白川茶への思いを胸に、見本市の出展ブースでゆっくりしたペースでお茶を淹れ、その傍で浴衣姿の娘さんが来場者と談笑していたのを思い出す。次の世代に繋ぐため、まずはこの娘さんに白川茶の将来を託してみてはなんて思いながら、父娘が奮闘する姿を見つめていた。あれからもう3年。娘さんは大学卒業後に流暢な英語を武器に大手企業に就職して頑張ってらっしゃるようだ。今日はコーヒーをすすりながら棚に並ぶ菊之園の白川茶を複雑な思いで眺めていた。帰りがけに、菊之園かりがね入【ほうじ茶(竹)】200g袋入を購入。

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