【カンボジア】アムネスティ、アンコールワットでの「強制立ち退き」でカンボジアを非難

カンボジア
NickによるPixabayからの画像

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは11月14日、カンボジアがアンコールワット寺院群周辺から1万世帯を立ち退かせたことについて、国際法に違反していると非難した。

カンボジア政府はこの1年間、広大なユネスコ世界遺産内に住む村民の移転を増やし、2022年以降、25km離れた元田んぼに建設された新しい居住区に移転させた。

政府当局は長い間、村民の自発的な移転を主張してきたが、11月14日に発表された報告書でアムネスティは、多くの村民が「直接的かつ微妙な脅し」を受けていると述べている。「強制的な立ち退きや国際人権法違反は直ちにやめるだ」とアムネスティのモンテ・フェレール氏は述べた。

ユネスコは、パリの文化機関本部で開催されるアンコールに関する政府間定例会議の前夜であるこの報告書を「深く憂慮している」と述べた。

カンボジア政府のペン・ボナ報道官は、この報告書は「正しくない」と述べ、村民の移転は「自発的」に行なわれたものであり、ユネスコの規則に沿ったものだと主張。さらに、対象となるのは水資源を過剰に使用して地元の環境を破壊している不法占拠者だと述べている。

一方、アムネスティは、遺跡公園を管理するアプサラ国立当局と国土省の役人が、村民の立ち退きを正当化するためにユネスコを利用していると主張している。アムネスティの報告書によると、カンボジア当局から、立ち退き命令はユネスコからの依頼に基づくという趣旨の説明を受けた村民もいたことを確認している。

アムネスティはユネスコに対し、カンボジア政府の行動を非難するよう求めており、もしそれができなければ、事態はさらにエスカレートすると警告している。これに対して、ユネスコは、パリの文化機関本部で開催されるアンコールに関する政府間定例会議の前夜に届いたこの報告書の内容を「深く憂慮している」と述べている。

※ソース

ERROR: The request could not be satisfied
タイトルとURLをコピーしました