カンボジアのスン・チャントール公共事業・運輸相が高速鉄道プロジェクトへの投資を呼びかけたと、22日、現地メディアのカンボジア・チャイナ・タイムズが報じた。
国内初となる高速鉄道は、首都プノンペンを起点にタイとの国境の町ポイペトまでの全長382キロメートルの鉄道で、設計速度は時速160キロから200キロ。
中国交通建設の子会社である中国路橋工程(CRBC)によると、33の駅が建設され、鉄道は橋を使って約300の道路を通過する計画だ。同プロジェクトにかかる予算は40億米ドルで、鉄道の建設、駅の建設、高速鉄道の購入などが含まれる。
同プロジェクトに関しては、2月11日にカンボジアと中国が共同声明で発表し、中国がカンボジアの鉄道プロジェクトに関する計画、設計、フィージビリティスタディなど初期段階の作業への支援を約束した。
両国はカンボジアの鉄道が中国・ラオス・タイの鉄道と早期に接続されることを期待しており、中国の鉄道専門家は、この鉄道はアジア横断鉄道(TAR)3番目の路線となる可能性が高いと指摘した。
上海同済大学の鉄道専門家であるスン・チャン氏は、この鉄道はTARの中央ルート(シンガポール)と東ルート(ベトナム経由)の間を連結できる可能性があると、22日付のグローバルタイムズで語っている。
また、チャン氏は、カンボジアの高速鉄道は、すでに陸路で結ばれているラオスにカンボジアの海港へのアクセスを提供し、貿易を促進することができると述べた。
ラオスでは、2021年12月に中国が推し進める巨大経済圏構想「一帯一路」計画の下で60億米ドルを投じて建設された中国・ラオス鉄道が開通。初年度に1,120万トンの貨物を運び、850万人の乗客にサービスを提供し、TARの潜在力を実証した。
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