カンボジアのスン・チャントール公共事業・運輸相は、同省の代表団を率いて、カンボジア・タイ国境(ストゥンボットーバンノンイアン)の連絡道プロジェクトの進捗状況を視察し、全工程の82.30%が完了していることを確認した。
同プロジェクトはメコン地域における陸上輸送の活性化と連結性を向上させ、カンボジア・タイ国境(ストゥンボットーバンノンイアン)の輸送ルートや観光客の往来手段を改善しようと、2019年4月に開始された。
これまでに、新型コロナ感染症拡大により、2度工事が中断。初回中断では100日以上、2回目では200日以上の遅れが生じた。完成日が予定から遅れると、建設会社には罰金が科せられることになっている。
こうした背景から建設会社は2023年5月末に完成する予定だと主張しているが、公共事業・運輸省側は視察を通じて、同プロジェクトが5月に完成するとは期待していないようだ。
公共事業・運輸省によると、工事の遅れは建設会社の資金不足によるところが大きいとし、建設会社の予算を早く引き下げるようタイ側と協議を行い同プロジェクトを予定通り完成させたいという。
同プロジェクトの予算は約2642万ドル。 完成すれば、カンボジア北西部のバンテイメンチェイ州ポイペトのストゥンボットと国道5号線を結び、さらにタイ東部サケオ県バンノンイアン間の国境にある検問所が連結する。
既に、ポイペトではタイ東部のサケオ県アランヤプラテート郡バーンクローンルックと連結する国境検問所が稼働。カンボジア政府は、ポイペト検問所を観光客専用としストゥンボット検問所を貨物専用ゲートとして検討しているようだ。
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