【カンボジア】2025年の投資プロジェクト、中国企業が主導

カンボジア
The Council for the Development of Cambodia has approved 172 investment projects in the first three months of 2025. CDC

カンボジアは、政府の戦略的な投資政策とインフラ投資の強化により、外国からの投資家の信頼を大きく得ている。特に2025年初め、カンボジア開発評議会(CDC)が承認した投資プロジェクト172件のうち80%を中国の企業が占めた。この流入する資本は、カンボジアの経済潜在力に対する強い信頼を示している。

カンボジア開発評議会のチェア・ヴティ事務局長は、政府の積極的な投資政策が功を奏し、外国からの投資が急増していると述べた。彼によると、2025年の最初の3ヶ月間で承認された172件の投資プロジェクトのうち、80%が中国企業によるものだった。この数字は、カンボジアの経済的な成長と安定性に対する強い信頼を表している。

投資プロジェクトは、製造業、インフラ、農業、観光など多岐にわたり、カンボジアの投資環境が多様化していることを示している。この増加は、カンボジア政府のビジネス環境改善の取り組みの成果でもある。ヴティ氏は、「カンボジア政府は、長期的な投資の成功を確保するために、平和と政治的・経済的安定を維持し、投資環境を改善することを約束している」と語った。

また、政府はインフラの整備にも力を入れており、高速道路、深水港、国際空港などの主要なインフラプロジェクトが進行中である。これらのインフラ整備により、事業コストの削減と効率的な輸送が可能となり、カンボジアの地域的な接続性も向上するだろう。

カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会長は、カンボジアがASEANの戦略的な位置にあり、安定した政治環境と投資を呼び込む政策が外国直接投資(FDI)を増加させた要因だと指摘した。また、地域包括的経済連携協定(RCEP)や貿易優遇措置が投資を促進していることも挙げた。

2024年には、CDCが414件の投資プロジェクトを承認し、投資額は約69億ドルに達した。この投資額は前年と比べて約40%増加し、投資プロジェクト数も約54%増えている。

※ソース

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