セブン・イレブン・マレーシア・ホールディングス(SEM)は、医薬品事業を売却後、コンビニエンスストア事業の拡大に注力する。
SEMは21日、傘下企業である、ドラッグストア運営のケアリング・ファーマシー・グループについて、BIGファーマシー・ヘルスケアからの買収提案を受け入れたと発表した。ケアリング・ファーマシーの株式75%を6億3,750万リンギで売却する。
コロナ禍で大きな打撃を受けた小売業界のなかで、SEMは2022年に前年比で高い成長率をみせ回復。コンビニエンスストアセグメントでは2023年にはセブンカフェの店舗展開を加速させている。
SEMは売却収益の利用計画を公表していないが、メイバンク投資銀行(IB)リサーチは、既存のセブン・イレブン店舗をセブンカフェにリニューアルしたうえで店舗の商品組み合わせを改善し、新鮮な食品の提供による来店者数の増加を目指すとみている。
2023年5月末時点でセブンカフェは138店舗あるが、メイバンク投資銀行リサーチによると、SEMは2023年度に新たに50店舗のセブンカフェをオープンし、既存のセブン・イレブン122店舗をセブンカフェにリニューアルすることを目標としているという。
Kenanga Researchは、SEMのコンビニエンスストア事業と医薬品事業との間には相乗効果による利益はほとんど見られなかったうえ、アフターコロナに医薬品事業から特別な利益がもたらされていないことを指摘し、医薬品事業の売却を好意的に受け止めている。
Kenanga ResearchはSEMの株価が市場平均を上回る成績を収めると予想し、SEMの目標株価1株あたり2.59リンギットに対し9%または21セン増と上方修正している。
※ソース
Convenience store business key for 7-Eleven
PETALING JAYA: 7-Eleven Malaysia Holdings Bhd (SEM) is expected to focus and grow its convenience store business following the proposed disposal of its retail pharmacy business.