【マレーシア】クラン港、施設容量拡大で1兆億円超を調達へ

マレーシア

マレーシアの港湾管理サービスを手掛けるウェストポート・ ホールディングスは、今後数十年でコンテナターミナルをほぼ倍増させるため396億リンギット(約1兆2,323億円)の拡張資金の調達を目指す。

同社が管理するクラン港ウエストポートは東南アジアで2番目に大きな港であり、2082年までのコンセッション期間中に、施設容量を現在の1400万TEUから2700万TEUにまで拡大する予定である。

ウェストポートの拡張は、世界で最も交通量の多いシーレーンの一つであるマラッカ海峡を挟んだ近隣諸国の野心的な計画に呼応している。シンガポールは、2040年にトゥアス港が完成する際に、200億Sドル(約2兆2,204億円)をかけて世界最大の自動化ターミナルを建設する予定だ。

一方、タイは280億米ドル(約3兆7,694億円)を投じ、マラッカ海峡を迂回する100kmの “ランドブリッジ “を建設し、インド洋と太平洋間の輸送時間を大幅に短縮する巨額のプロジェクトを売り込んでいる。

タイのプロジェクトに関してウェストポート・ ホールディングスのルーベン・グナナリンガム会長は、顧客はまだ代替案を真剣に検討していないため、現時点ではこの案に心配していないと述べた。

2023年に亡き父グナナリンガム・グナナス・リンガムの後を継いで会長に就任したルーベン氏によると、ウエストポート社は東南アジアの他の港湾を買収する機会をうかがっているが、資産に過大な金額を支払うことはなく投資に対して適切なリターンを得ることを専念するという。

また同社は環境問題への取り組みを強化しており、二酸化炭素排出量削減のため施設内のEVトラックの使用を再検討している。同社によると、特定の条件下でのEVトラックの使用はディーゼル車使用よりも排出量が多かったという試験結果を得たという。

※ソース

Malaysia’s biggest port considers new investors for billion expansion
Westports is also looking at buying another port in the region. Read more at straitstimes.com.
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