【マレーシア】ペナン島でハト急増、健康やビジネスに大きな影響

マレーシア
State local government committee chairman Jason H’ng said the Penang Island City Council has identified 28 areas as pigeon hotspots on the island. PHOTO: THE STAR/ASIA NEWS NETWORK

マレーシアの人気観光地で屋台料理と文化遺産で有名なペナン島でハトの数が急増しており、健康やビジネスに大きな影響をおよぼしている。

過去5年で捕獲されたハトの数は2018年に3,419羽、2019年に3,811羽、2020年に6,848羽、2021年に5,572羽、2022年には5,020羽で、2023年は10月31日までに5,735羽と急増している。

ハトの急増により、観光客に人気のエリアは糞によって景観が悪化し、ハトの排泄物が主な原因となるオウム病に感染する住民も増えているという。

ハトの糞には病原菌や細菌も含まれている可能性があるため、乾燥した糞の粒子を吸い込んでしまうのは健康にもよくない。また、クラミジア・プシタチ菌に感染した鳥の乾燥した糞、呼吸器分泌物、羽毛の粉塵を吸い込むと呼吸困難や咳を伴ったり、全身の臓器に広がってさまざまな症状を呈するケースもある。

ペナン・バード・パークの鳥類学者ジノ・オオイ氏は、ハトに餌をやることを娯楽と感じたり、リラックスしたりする人がいる一方で、その健康上のリスクには気づいていないと警鐘を鳴らしている。

州地方政府委員会のジェイソン・フン委員長は、ペナン島市議会(MBPP)が島内の28の地域をハトのホットスポットとして特定し、公共の場で鳥や動物に餌を与えないよう、31の看板を設置したと述べた。

MBPPは、あらゆる種類の動物や鳥を引き寄せる可能性のある食べかすを無差別に残さないよう、常に市民に注意喚起しているという。また条例により食べかすのポイ捨て等の行為には厳正な処分が下している。

MBPPは、住民の苦情に基づくハトの捕獲を週2回から4回に増やしたり、「Ovocontrol」と呼ばれる、ハトの産卵を抑える特殊な餌を使った避妊プログラムも試しているという。

さらに、セベラン・プライ市議会(MBSP)はハトの生息数を減らすために、隔週でハトの巣を探す作戦や、対象地域での市民啓発プログラムなど、いくつかの対策を講じている。

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