マレーシアは2025年に、首都クアラルンプールとタイのバンコクを結ぶ直通の鉄道貨物サービスを開始する計画である。両国間および地域全体の貿易拡大を目的としたもので、国営通信社ベルナマが5月4日、アンソニー・ローク運輸相の発言として報じた。
ローク運輸相によると、この計画はすでに閣議と首相の承認を得ており、鉄道貨物サービスは2025年後半にも運行を開始する見通しであるという。
ローク氏は、「クアラルンプール-バンコク間の直通鉄道は、ラオスや中国、中央アジアなど他国との接続性の向上にも寄与する」と述べた。
報道によれば、計画の詳細はまだ明らかにされていない。タイ運輸省の報道官は、コメントの要請に即時の応答をしていない。
マレーシアは2024年、中国が主導する100億米ドル(約130億シンガポールドル)規模の鉄道プロジェクトをタイ国境まで延伸する可能性を検討すると発表している。この全長665kmの鉄道は、マレーシアの東西海岸を結ぶもので、2026年末までの完成が予定されている。
なお、中国はマレーシアとタイにとって最大の貿易相手国である。米国のトランプ前大統領は中国に対して145%の関税を課しており、マレーシアとタイに対してもそれぞれ24%、36%の輸入関税が適用されている。
ローク氏は先週バンコクを訪問し、タイの運輸相と会談した際、両国はクアラルンプール-バンコク間の直通旅客列車の運行再開にも取り組む意向を示した。これは国境を越えた観光活性化を目指すものである。
同氏によれば、旅客サービスは既存の線路を活用し、両国の鉄道事業者に対しては、準備期間として3カ月が与えられているという。
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