パンデミック収束に伴い、世界的にゴム手袋の需要が減少すると予測されるなか、世界最大のゴム手袋生産国であるマレーシアは2022年通年の需要予測を下方修正した。
マレーシアゴム手袋製造者協会は8月3日(水)、2022年のゴム手袋の世界需要予測を事前予測4520億個から約12%減少の3990億個に下方修正した。
ゴム手袋市場規模が280億米ドルのマレーシアは、パンデミック期間中に多くの産業で使用された必須アイテムであるゴム手袋の世界需要が大きく減少すると予測し、2023年の生産量は約2400億個になると推定している。
最新の予測では、パンデミック時に2年以上にわたってゴム手袋の需要増加が続いた後、2022年の年間需要の伸びは10%から12%とやや鈍化するとされている。
マレーシアゴム手袋製造者協会のSupramaniam Shanmugam会長は供給過剰が十分に市場に吸収される2023年には、需要は12%から15%の長期的な成長トレンドに戻るだろう述べている。
また、生産高は予想を下回るものの、同協会は2022年にマレーシアでゴム手袋の輸出収入が約231億リンギ(71億6000万シンガポールドル)に達すると確信。これは、パンデミック発生前(2019年)の170億リンギをまだ上回っている。
マレーシアのゴム手袋の世界市場シェアは65%と推定されるが、パンデミック時の需要の急増により、多くの新規参入者が現れた。昨年は、マレーシアだけで少なくとも15社のゴム手袋メーカーが新たに設立され、中国、インド、タイも生産能力を増強している。
現在、ゴム手袋メーカーは全世界で200社にのぼると同協会は推定している。
※ソース
https://www.businesstimes.com.sg/asean-business/malaysia-sees-global-demand-for-rubber-gloves-falling-as-pandemic-comes-under-control