マレーシアとシンガポールのワクチン接種完了者トラベルレーン(VTL)で12月20日から全てのマレーシア人とシンガポール人が対象に加わる。これにより、ジョホール州の経済回復が一層加速すると地元財界関係者は期待を寄せている。
ジョホール・インディアン・ムスリム事業者団体のフセイン・イブラヒム氏は、陸路によるVTLはすでに地元経済の活性化に繋がっており、自身が経営するレストランは売上が60%増加したという。
マレーシア-シンガポール間の陸路でのVTLは11月29日に開始され、マレーシアへの入国はマレーシア人、永住権保持者、長期パス保有者に限定された。VTLの陸路往来の対象が全ての旅行者となると、州内の中小企業の業績は大きく改善するとみられている。
現地点では、マレーシアへの入国者の大多数はシンガポールで働く労働者で、家族に会うための帰国者である。今後は買い物や旅行を目的にジョホールに足を運ぶ人が増えるため、ジョホール全体が活気づくと予想される。
ジョホール観光ガイド協会のジミー・レオン会長は、すべての旅行者を対象とした陸路VTLが予想以上に早くスタートしたことを歓迎しながらも、これによってガイド業が恩恵を受けるにはしばらく時間がかかると述べた。
一方でTourism Johorのディレクター、スハイリ・ハシム氏は、現地のホテル業はすでに回復傾向にあり、11月以降はホリデーシーズンに突入したことでホテルの稼働率は70%に達成していると述べた。
マレーシア・シンガポール両国は12月14日、すべてのマレーシア市民とシンガポール市民が12月20日からコーズウェイ経由で往来できると発表。旅行者はワクチン接種完了者であることを条件とし、12歳未満のワクチン未接種の子供はワクチン接種完了者の親または保護者の同伴が必要。バスによる旅行に制限される。
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