【マレーシア】9月の鉱工業生産指数(IPI)、前年同月比10.8%増

マレーシア
MarcinによるPixabayからの画像

マレーシア統計局が8日に発表した2022年9月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で10.8%上昇した。9月は鉱業、製造業、電力の好調に支えられた。

産業別では鉱業が15%増と最大の伸びを示し、8月に記録した8%という伸び率のほぼ2倍となった。一方で製造業と電力は鈍化した。製造業は10.4%増で、8月の15.2%増から減速。電力も4.1%増と8月の9.9%増から伸び率が低下した。

製造業では、主力の電気・電子製品(15.5%増)をはじめ石油・化学・ゴム・プラスチック製品(6.5%増)、輸送機器・その他メーカー製品(21.6%増)が好調を牽引した。

2022年第3四半期のIPIは前年同期比12.2%増となり、2021年第3四半期の1.1%減とは対照的な結果となった。第3四半期は、製造業が13.4%増、電力が9%増、鉱業が8.6%増と、3分野すべてで成長した。

これまでは外需がマレーシアの工業生産を牽引してきたが、エコノミストは世界的な景気後退懸念の高まりが今後数カ月の間に製造業に影響を与えると予想。

Standard Chartered Global Researchのアセアン・南アジア担当チーフエコノミスト、エドワード・リー氏は、マレーシアの外需は電子機器・商品ともに堅調に推移しているが、今後数カ月で揺らぐと予想。今後は世界の成長見通しが弱いため、マレーシアの外需が減速する可能性があると指摘した。

今年の第4四半期と来年にかけては製造業がより顕著に弱くなると予想されているが、海外旅行の回復によってサービス業が好調になり、その影響を相殺することも予想されている。

※ソース

https://www.businesstimes.com.sg/asean-business/malaysias-industrial-production-beats-expectations-with-108-growth-in-september
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