マレーシア保健省当局者は17日、医療用大麻の合法化に向け、隣国タイの大麻政策に学ぶ計画があることを明らかにした。
来週開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)保健相会合では、タイ保健相がマレーシア保健相と会談し、タイの医療用大麻合法化について紹介する予定だという。
痛みや疲労を鎮めるために大麻を使う伝統があるタイは、2018年に医療目的での大麻を合法化し、今年6月にはアジアで初めて大麻の栽培および飲食用としての使用を合法化した国となった。
マレーシアの当局者はロイターに対し、「われわれは医療目的の大麻の利用について独自の枠組みを構築しており、タイから学びたい」と述べた。
マレーシアでは現在、大麻の栽培と娯楽のための使用は違法であり、200グラム以上の所持に対して死刑判決が下されている。
一方で、カイリー・ジャマルディン保健相は、医師の処方のもと、麻薬取締局に登録しライセンスを取得すれば、医療用大麻の輸入と使用は許されると述べている。
今年4月、カイリー氏は、大麻に含まれる化学物質で向精神作用のないカンナビジオールの医療用としての臨床研究を政府が歓迎すると述べた。
先月、国営通信社Bernamaは、保健省は安全性を調査した後、来年にはいくつかのカンナビジオール製品の登録を開始することを目指しているが、栽培の承認はまだ先であると報道した。
医療用大麻の合法化を推進したタイのアヌティン・チャーンビラクル保健相は、この産業は5年以内に30億米ドル以上の規模になると予想している。
※ソース

Malaysia aims to learn from Thailand in push for medical use of cannabis
Health minister says Malaysia is developing its ‘own framework’. Read more at straitstimes.com.