【フィリピン】AIのスポーツキャスター誕生、関係者からは批判的な意見も

フィリピン

フィリピン最大テレビネットワークのGMA Integrated Newsで、フィリピン国立大学アスレチック協会(NCAA)の開幕に合わせてAIスポーツキャスターを登場させた。

24日に紹介されたのは、フィリピンで人気のある有名人やスポーツキャスターの要素を合わせたような姿をしたAIスポーツキャスターMaiaとMarco。40秒間のビデオでフィリピン国内外のリーグやトーナメントに関するニュースを生成AIの最新技術を利用して提供すると約束した。

これに対して一部のスポーツジャーナリストからAIキャスターによる新しい試みがスポーツニュースからエキサイティングな報道を奪うものになると悲観的な意見が出ている。

GMA Integrated Newsのシニアバイスプレジデントであるオリバー・ビクター・アモロソ氏は、AIキャスターの導入について、「私たちのジャーナリズムの革新を促すためのコミットメントを示している」とし、最新技術を受け入れメディア業界の最前線に立ち続けると述べた。

GMAのAI導入に対しては、MaiaとMarcoは「目の保養」であるという意見がある一方で、多くの人が彼らの無表情な目が、ほとんどのAI生成キャラクターとは違うと感じているようだ。また、スポーツジャーナリストたちは、最新技術がスポーツ自体に与える影響に対してより警戒心を抱いていると述べた。

元フィリピンスポーツ委員会の委員長で、スポーツキャスターでもあったノリ・エアラ氏は、X(旧ツイッター)で、「進歩を受け入れなければならないことは明らかだが、スポーツキャスターに比べて個人的で生き生きとした報道がどれほどできるか疑問に思うとして、AIスポーツキャスターに異を唱えた。

eスポーツの放送者のパオロ・バルセロン氏は、AIアバターは「ゲームのムード、感情、気持ち、興奮を完全に捉えることはできない」と述べている。

GMAのアモロソ氏は、AIスポーツキャスターは実際にはジャーナリストではなくMaiaとMarcoはAIプレゼンターだと主張し、組織の生命線であるベテランのキャスターや同僚に取って代わることはでききない」と述べている。

※ソース

AI sportscasters claim place in Philippine sports, but critics say they lack ‘soul’
While the AI creations are “eye candy”, they still can’t call the action as it unfolds, say critics. Read more at straitstimes.com.
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