【フィリピン】物価引下げ手段として価格が高騰するタマネギを輸入

フィリピン
Mariela OviedoによるPixabayからの画像

タマネギなど農産物の価格高騰によりインフレ率が14年振りの高水準で推移しているフィリピンは、国内供給を増やすとともに物価引下げの有効手段になるとしてタマネギ22,000トンの輸入を計画している。

農務省によると、タマネギの輸入案は農務省執行委員会の会議で決定され、農務相を兼務するフェルディナンド・マルコスJr大統領が承認する予定だ。輸入が承認されれば、遅くとも2月の第1週までには輸入タマネギが到着する見込みだ。輸入予定の半分がルソン島本島に、残りはビサヤとミンダナオに振り分けられる。

農務省のレックス・エストペレス次官は、輸入は一時的なものだが、1ヶ月間は物価を引き下げるのに有効だと述べた。また、インフレの要因のひとつがタマネギ価格の高騰である以上、見過ごすわけにはいかないと輸入計画の理由に言及した。

農務省の1月5日時点での統計によると、フィリピンでは赤玉ねぎが1キロ650ペソ(約1,570円)、白玉ねぎが600ペソ(約1,450円)と、鶏肉の約3倍、牛肉より25%ほど高い価格で販売されている。

タマネギはフィリピン料理では重要な食材で、ほとんどの家庭でニンニクと一緒に使われており、フィリピンでのタマネギの消費量は月に約17,000トンに達する。

国内の生産量減少がタマネギ価格を押し上げおり、タマネギだけで消費者物価指数の0.3ポイントを占めている。2022年12月の消費者物価指数は前月より0.1ポイント上昇し8.1%と14年ぶりの高水準に達した。

国内での収穫は続いているが、生産量のピークは3月から5月にかけてで、その結果によっては供給を増強する必要がありそうだ。

※ソース

Site not available
タイトルとURLをコピーしました