デロイトが発表したミレニアル世代とZ世代を対象とした調査報告書「Deloitte 2023 Millennial and Gen Z Survey」によると、フィリピンでは副業を掛け持ちするミレニアル世代とZ世代が増加していることがわかった。
調査は2022年11月から12月にかけて実施され、本調査の定義によると、ミレニアル世代は1983年1月から1994年12月生まれで、Z世代は1995年1月から2004年12月生まれとなっている。
報告書によるとミレニアル世代の71%、Z世代の65%がパートタイムあるいはフルタイムの副業を掛け持ちしており、それぞれ前年の61%、64%から増加。
副業を掛け持ちした理由について、ミレニアル世代の66%、Z世代の56%が「生活費を稼ぐために副収入源が必要だった」と回答し、また両世代グループの約40%が、副業が重要なスキルや人間関係の育成に役立つと考えていることもわかった。
デロイト・フィリピンのエリック・ランディチョCEOは、これらの結果は、世界が新型コロナウイルスによるパンデミックから回復し続ける中、ミレニアル世代とZ世代が置かれている経済の不確実性を反映したものだと指摘。
調査によると、収入を補うためより多くの仕事をこなす必要があり、ミレニアル世代の66%、Z世代の81%が、精神的に疲れ果てていると感じており、それぞれ前年の63%、70%から増加した。
ランディチョCEOは、企業が医療費や通勤費などの柔軟な福利厚生を提供することで、高騰する物価が労働者に与える影響を緩和、し若い労働者を経済面で支えることができると述べている。
※ソース
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