フィリピンの砂糖統制委員会(SRA)は22日、国内における砂糖の生産量が減少しているなか20万トンの輸入計画が遅れており砂糖不足が深刻化していると述べた。
砂糖の過去3年間の平均年間需要は203万トンだが、SRAによると8月31日までの収穫期の生糖生産量は180万トンしか見込まれておらず、事前の推定値である198万トンをも下回っている。
今期は悪天候と12月に大型台風によりプランテーションが大きな被害を受けたことで国内生産が減少。供給不足により、ここ数カ月間で砂糖価格は高騰し、インフレ圧力が強まる要因となった。
5月の消費者物価指数は前年同月比5.4%上昇し、2018年11月以来の高水準となった。
SRAのエルメネギルド・セラフィカ氏は声明で、「価格は手に負えなくほど高騰しており、砂糖が底をつく状況にある」と述べた。
現地では買い占めの兆候は見られないものの、砂糖の供給不足と価格高騰は、6月30日に大統領に就任し農業相を兼務するマルコス次期大統領が直面する難題となるのは間違いない。
フィリピンはもともと砂糖生産国であり輸入への依存度は低かったが、必要に応じてブラジルに次ぐ世界第2位の砂糖輸出国であるタイから輸入している。
※ソース

Philippines warns on sugar shortages due to low output, import delays
The Philippines is not a regular sugar importer, but when necessary it usually buys from Thailand. Read more at straitstimes.com.