シンガポール統計局(SingStat)が2月7日に発表したデータによると、シンガポールの2023年の世帯月収中央値は10,869ドルで、2年連続で1万ドルを突破した。
2023年の世帯月収中央値は前年の10,099ドルから7.6%増加。年間の世帯購買力の変化を考慮した結果では、2023年の世帯所得の中央値は2.8%上昇した。
世帯人員1人当たりの月収中央値は名目ベースで6.5%増の3,500ドルで、2022年の8.6%増の3,287ドルより鈍化した。実質ベースではに1.7%増にとどまり、2022年の2.6%増より鈍化した。
世帯人員1人当たりの平均月収については、扶養家族の数によって大きく左右されるが、最も所得が低い層(第1階層)の名目所得は最も所得が高い層(第10階層)に比べ伸び悩んだ。第1階層の世帯人員1人当たりの平均月収は名目ベースでわずか2.5%増の706ドルであった。実質ベースでは所得は1.7%減少した。
それにもかかわらずSingStatは、第1階層の居住者である有職世帯の中には、自動車を所有している世帯(16%)、家事労働者を雇用している世帯(14.7%)、私有地に住んでいる世帯(8%)、65歳以上の居住者がいる世帯(36.6%)があると指摘している。
シンガポール大学の労働経済学者であるウォルター・テセイラ氏によると、第1階層には、パートタイムで稼ぎが少ない「退職後の富裕世帯」がかなりの割合で含まれていると指摘している。
※ソース
Median monthly household income in Singapore above ,000 in 2023 for second straight year
The lowest 10 per cent in terms of household income saw the slowest average nominal income growth. Read more at straitstimes.com.