シンガポール・プレミアリーグ(SPL)の覇者アルビレックス新潟シンガポールは13日(水曜日)、従来の日本人選手主体のクラブからシンガポール人選手主体のクラブへの方針転換を発表した。
Jリーグに加盟するアルビレックス新潟のサテライトチームは、当時のSPLの前身Sリーグの観客数低下を食い止めるための試みとして、シンガポールサッカー協会(FAS)の招待に応じ、2004年にシンガポールのリーグに参加した。
アルビレックス(シンガポール)の公式ウェブサイトによると、同クラブはリーグの承認を得て2018年からシンガポール人選手を獲得。それ以前は、日本人選手のみを起用していた。その後、シンガポール人選手を増やしアカデミーを設立することで若手選手の育成環境を整えてきた。
同クラブで最も注目されたシンガポール人選手は、地元のサッカー伝説ファンディ・アフマドの息子であるイルハン・ファンディで、2022年シーズンで17ゴールを挙げチームの優勝に貢献した。その後イルハンは昨年12月にベルギーのセカンドティアのクラブ、KMSK Deinzeに移籍している。
アルビレックス(シンガポール)は、シンガポール人を中心とした選手構成へ変更したことにより、アジアサッカー連盟(AFC)の大会への参加を目指すと述べている。
過去7シーズンのうち5回SPLを制覇しても、アルビレックス(シンガポール)はサテライトチームであるため、シンガポール代表としての出場資格がなく、AFCカップなどの大会に出場できなかった。
アルビレックス(シンガポール)の是永大輔会長は、クラブの地元化について「以前のチャレンジとはまったく異なるもの」と表現したうえで、シンガポール代表チームを強化すること、シンガポールにおけるサッカーの存在感を高めること、コミュニティを結ぶトップスポーツになることの3つの課題があると述べた。
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