【シンガポール】介護者共有のアシスト型住宅の需要高まる

シンガポール

高齢化が進むシンガポールでは、住み慣れたコンドミニアムや公営住宅で介護者を共有して生活するアシスト型共同生活への需要が高まっている。

ケアプロバイダーのレッドクラウンズ・シニアリビングは、一般市場で物件を借り上げ、老人ホームの代替施設として利用するために高齢者向けに転貸しており、見知らぬ高齢者同士の共同生活を可能にするビジネスを展開している。

レッドクラウンズ・シニアリビングは、同ビジネスに自分の自宅を貸し出す高齢者には介護を含むアシスト・リビングのオプションを提供し、入居を希望する高齢者には家賃と介護費用合わせて、月2,000シンガポールドルを徴収する。

このビジネスモデルには、介護士が毎日の食事やアクティビティについて報告するシステムやケアコーディネーターが各ホームを訪問し、居住者の健康状態を確認するサービスも含まれる。

レッドクラウンズ・シニアリビングが高齢者向けに新しいコンセプトの共同生活事業を開始してから1年となるが、同社は現在30棟の公営住宅フラットと3棟のコンドミニアムを高齢者向けにレンタルしている。

こうした高齢者向けのビジネスモデルは、より多くの高齢者が自宅やコミュニティで快適な生活を送る「Age in Place」を推奨する政府の政策を後押しするとの期待が高まっている。

その一方で、限られた供給量と賃貸料の高騰により、老人ホームに代わる選択肢を提供するプロバイダーは厳しい状況に置かれており、今後より広く普及するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

※ソース

Rise in demand for assisted co-living spaces in public housing flats, as more seniors prefer to 'age in place'
But limited flat supply and rising rental prices are putting the squeeze on providers offering such an alternative to nursing homes.
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