【シンガポール】独BioNTech社、2023年後半にmRNAワクチン生産開始

シンガポール
Jan Felix ChristiansenによるPixabayからの画像

独BioNTech社は14日、mRNA製造施設を2023年後半にシンガポールで開業し、同施設を地域統括本部とすることを発表した。

BioNTech社は、製薬会社Novartis社がTuas Biomedical Parkに所有する工場を買収する。買収価格は明らかにされていない。

シンガポールと上海にオフィスを構えている同社にとって、この買収はアジアでの事業戦略の一環であり、同地域における初の製造工場となる。フル稼働後には、数億回分のmRNAベースのワクチンを生産する。

また、シンガポールでの製造施設稼働に向け、2024年までにオペレーション、エンジニアリング、品質管理、財務、人事、サプライチェーン・マネジメントなどの分野で100人以上を雇用する予定で、これらの職種の採用はすでに始まっているという。

BioNTech社のシエク・ポエッティングCOOは、生産ネットワークに複数の拠点を持つことは、グローバルな能力を構築するための戦略的なステップであると述べたうえで、シンガポールが選ばれた理由についてはエコシステム、人材、インフラが確立され、地政学的にも、あらゆるものの中心に位置する完璧な流通のハブであることを挙げた。

2020年、BioNTech社はスイスの製薬・バイオテクノロジー大手Novartis社がドイツの都市マールブルグに所有していた生産施設を買収。今回のシンガポールでの買収は、BioNTech社にとって世界で2番目の生産施設となる。

BioNTech社は、シンガポールでmRNAワクチンとブースターのほか、がんワクチンなど他の治療薬も製造する。さらに、細胞治療・遺伝子治療の開発も計画している。

※ソース

BioNTech to set up mRNA plant in S’pore by end-2023, offering more than 100 jobs
It is part of the firm’s expansion strategy to strengthen its footprint in Asia and will be its first such facility in the region. Read more at straitstimes.com...
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