チャンギ空港ターミナル2(T2)が11月1日に全面リニューアルオープンした。T2は新型コロナ渦中の2020年5月に拡張工事のために閉鎖され、2022年に段階的に再開されていた。
T2の南ウィングにおける到着入国管理および手荷物受取ベルトなどの主要なタッチポイントは2022年5月に再開。北ウィングはもともと2024年に拡張工事が終わり再開される予定だった。
拡張工事により約21,000平方メートルの敷地面積が追加されたT2は、年間処理能力が2,300万人から2,800万人に向上し、チャンギ空港の4つのターミナルのなかで最大となった。T2の全面リニューアルオープンによりチャンギ空港全体の年間処理能力は合計で9,000万人となる。
チャンギ空港グループ(CAG)によると、出発ロビーは、より多くの座席と歩行スペースが確保され、トランジットエリア内のスペースも小売店スペースを増やすために拡大された。
T2の全面リニューアルに先立って、北ウィングは9月28日から運営を再開。T2では、全日空を含む16の航空会社が就航し40都市と結ぶ。
施設内のデザインもリニューアルされ、”New Garden”をテーマにしたデジタルコンテンツをベースとした庭園が利用客の目を楽しませてくれる。出発ロビーの中心には「The Wonderfall」という高さ14m、幅17mのデジタル滝ディスプレイがあり、892枚のパネルからなるスクリーンで、カナダのピアニスト、ジャン=ミッシェル・ブレのオリジナル音楽に合わせた4分間の音楽ショーが上映される。
また、出国審査後の出発ゲート内には、「Dreamscape」と呼ばれる庭園があり、ターミナル外のリアルタイムの天候条件を模倣したデジタルの「空」の天井を背景に、100種類からなる2万を超える植物が展示されている。
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