【シンガポール】チキンライス値上げか提供停止か、対応に追われる飲食店

シンガポール

マレーシアが6月1日に家禽の輸出を停止したことで、シンガポールでは国民食であるチキンライスを提供する飲食店が対応に追われている。

チキンライスはシンガポールで国民に最も愛されている料理の1つで、ホーカー(屋台)は約4シンガポール・ドル(380円)で提供している。ホーカーは通常生きている鶏を調達しているが、1週間以内に冷凍鶏肉に切り替える必要があり、鶏肉の質の違いを懸念する声が上がっている。

シンガポールは鶏肉のほぼ全てを輸入しており、シンガポール食品庁(Singapore Food Agency:SFA)の統計によると、マレーシアからの輸入量は全体の34%を占める。また輸入量全体の約半分にあたる49%をブラジルに、12%を米国に依存している。

SFAはマレーシアの輸出停止を受けて、不足分はブラジル産の冷凍鶏肉で補うことができると述べるとともに、消費者に対しては魚のような他のタンパク質源を選ぶよう促している。

国内では物価上昇により、すでに値上げに踏み切った飲食店もあり、鶏肉供給不足からさらなる値上げを検討しているホーカーやレストランもあるようだ。また、これまでと同じ味・品質のチキンライスが提供できるまで営業を停止しようとする飲食店もある。

ホーカー「OK Chicken Rice」を7店舗経営しているダニエル・タン氏は、ブラジル産の冷凍鶏肉に切り替えても、売上は大きく減少すると予想している。

一方、マレーシアでは、パンデミックによるサプライチェーンの混乱、ロシアのウクライナ侵攻、異常気象などにより、鶏の飼料が高騰。輸入穀物と大豆からなる飼料も品質が低く、鶏の成長にも影響を及ぼしている。

価格上昇を抑えるため、2月から1羽あたり8.90リンギット(264円)までで取引されるよう制限され、養鶏農家には7億2,943万リンギット(21億6,300万円)の補助金が用意された。。

その後も国内では鶏肉供給が不足しており、価格高騰が深刻化。政府は5月23日に国内供給と価格安定を優先し、輸出停止を発表した

※ソース

Chicken rice no more! Singapore's de-facto national dish in the crossfire as Malaysia bans chicken exports
Singapore is bracing for a shortage of its de-facto national dish, chicken rice, as major supplier Malaysia halts all chicken exports from Wednesday.
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