シンガポール食品庁(SFA)は、昆虫を食用および家畜の飼料として使用できるよう、食品業界と動物飼料業界からのフィードバックを求めている。
規制の変更により、コオロギ、カブトムシ、蛾、ハチなどの種を摂取できるようになる可能性がある。これらの昆虫は、直接食べることもできますし、フライスナックやプロテインバーなどの製品に加工することもできるようになる。
輸入された昆虫、地元で養殖された昆虫、また昆虫製品は全て食品安全の要件と条件の対象となる。SFAはEUやオーストラリア、ニュージーランド、韓国、タイなど、特定の昆虫種の消費を許可している国々を参考にしているという。
SFAは徹底した科学的検証を行い、人間が食べた履歴のある特定の種の昆虫を食用として使用することを許可できると評価したと、同庁の広報担当者は述べている。
近年、国連食糧農業機関(FAO)は、増加傾向にある世界の人口を持続的に養うために、栄養価が高い食用昆虫の商業養殖を推進。食用昆虫は養殖家畜に比べて飼料が少なくて済み、温室効果ガスの排出も少ないことが利点としている。
“SFAは、このような食糧生産と技術革新の動向を常に把握しており、食糧や動物飼料としての昆虫の輸入について、業界から問い合わせを受けている “と、同機関の広報担当者は述べている。
現在、10社以上の企業が昆虫食品の輸入や昆虫食品の養殖に関心を持っているという。安全性を確保するため、企業は輸入昆虫が規制された施設で養殖され、昆虫の餌が病原体や有害な汚染物質に汚染されていないことを証明する必要がある。
加えて、食用に供されていない昆虫類は新規食品とみなされ、企業は安全性評価を実施し、SFAに提出する必要がある。
シンガポールの業界関係者は食糧安全保障のために代替タンパク源にますます注目しており、タンパク質を多く含む昆虫が有望な供給源となる可能性があると期待を寄せる。バッタの炒め物やコオロギの粉で作ったクッキーがメニューとして登場する日もそう遠くない話かもしれない。
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