【シンガポール】1月のコアインフレ率は5.5%に上昇、 旧正月の消費とGSTの引き上げで上昇ペース早まる

シンガポール

シンガポール統計局が23日に発表した1月のコア・インフレ率(運輸や住宅など、政府の政策の影響を受けやすい項目を除外したインフレ率)は前年同月比5.5%と2008年11月以来の高水準となった。

1月の消費者物価は、旧正月の支出や施行されたばかりの物品・サービス税(GST)引き上げに押されて上昇のペースが速まった。12月の5.1%から上昇したが、ブルームバーグの世論調査でアナリストが予想した5.6%よりわずかに低かった。

コア・インフレは昨年2~9月まで8ヶ月連続で上昇した後、3ヶ月連続で横ばいとなっていたが、1月に再び上昇に転じたことになる。

CIMBのエコノミスト、ソン・センウン氏は、1月はGSTの引き上げに加え、祝祭日の需要が物価上昇圧力に拍車をかけた可能性があるとしたうえで世界的に食品インフレが緩和しているため、コスト上昇の消費者への転嫁には遅れがみられると指摘した。

シンガポール金融管理庁(MAS)とシンガポール貿易産業省(MTI)によると、1月の消費者物価指数(CPI)は宿泊施設のインフレ率上昇を背景に6.6%と12月の6.5%から上昇したものの、アナリスト予想の7.1%より低い数値であった。

OCBC銀行のチーフエコノミスト、セレナ・リン氏は、コア・インフレは第2四半期から5%ぐらいまでに緩和される可能性があるが、今のところ、2月以降の動向を見守る必要があるという。

OCBCのチーフエコノミスト、セレナ・リンは、コアインフレが第2四半期から5%に緩和される可能性があると考えているが、今のところ、2月以降の動向を見守ることだと言う。また、ヘッドラインCPIは予想より軟調だが、コアCPIはまだ上昇傾向にあり、政策当局が注目するのはコアCPIだ指摘した。

※ソース

Singapore core inflation rises to 5.5% in January, highest since November 2008
Core inflation, which hit the highest since November 2008 in January, is expected to ease in the second half of 2023. Read more at straitstimes.com.
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