シンガポールでは新型コロナウイルス感染による入院患者が急増していることから、公立病院は症状が軽く低リスクの患者に対し、まずは自宅近くの一般開業医(GP)クリニックやポリクリニックを受診するよう呼びかけている。
12月2日までの1週間で32,035人がコロナに感染。週間ベースの新規感染者数としては2023年で最多となった。保健省(MOH)によると、コロナ感染者による1日の平均入院患者数は前週の136人から225人に増加。また、集中治療室での1日平均患者数は前週の1人から4人に増加した。
現状、病院のベッド不足が再び現実のものとなり、診断後に病室のベッドがあくまで待機を余儀なくされる患者が増えているという。シンガポール総合病院(SGH)では、手術後の入院が選択できるケースの多くを日帰り手術に移行している。
同病院では、重篤でない患者であれば、自宅にいながら病院レベルのケアを受けられるMobile Inpatient Care @ Homeなど、別の手段で適切なケアを受けることができると推奨している。
一方で国立大学病院(NUHS)とタン・トク・セン病院では、コロナ感染による1日の入院患者数と集中治療症例数は安定しているという。
それでもNUHS傘下の病院は、NUHS@Home回復プログラム、遠隔診察、遠隔リハビリテーション、遠隔モニタリング、遠隔処方、薬の配達などの代替手段を提供している。
MOHは12月8日に、感染者数は急増しているもののパンデミック時ほど高くはなく、流行している亜種がより重篤な疾病を引き起こしていないことを公表し、国民を安心させた。
※ソース
Covid-19 patients urged to go to clinics if symptoms are mild, to prevent hospital bed crunch
In the week ended Dec 2, there were 32,035 Covid-19 cases recorded, the highest number in 2023 up to that point. Read more at straitstimes.com.