DBS銀行が提供するQRコード決済のモバイルアプリDBS PayLah!利用者は、毎週金曜日にホーカーセンター(複数の屋台が出店する食事施設)等を利用すると3シンガポール・ドル割り引いた価格で食事を楽しむことができるようになる。
DBS銀行が発表した同キャンペーンは2月10日から2024年1月19日まで実施される。インフレにより食品価格が上昇し続けていることから、同銀行は国内500万食に上る庶民的なローカルフードを提供するホーカーを支援し、庶民の日常生活での負担を少しでも和らげたいと述べている。
同キャンペーンでは、SGQRデジタル決済ソリューションを導入している島内の11,600の屋台に出向いたDBS PayLah!ユーザー先着10万人に適用される。これらの屋台には、ホーカーセンター以外にも、コーヒーショップ、JTC産業用食堂が含まれる。
統計局のデータによると、昨年12月の食品価格は10ヵ月連続で上昇し、ホーカーフードのインフレ率は前年比8.1%増と14年ぶりの高水準に達した。コア・インフレ率も昨年12月、前年同月比5.1%と横ばいだった。
DBSシンガポールのカントリー・ヘッドであるシー・ツェクーン氏は、インフレと生活費の高騰が続く中、日々の出費をできるだけ抑えたいと考えている人たちに少しでも安心感を与えることができる取り組みをしたいと強調。
同氏は、ホーカーセンターでのデジタル決済を知らない、あるいは利用する自信がないという一般市民も少なからずいるとして、DBSが政府機関や草の根団体と協力し、ワークショップを通じてこうした人々の支援を行っていることも明らかにした。
デジタル化をホーカーにも浸透させるために政府が最初にHawkers Go Digital Programmeを開始したの2020年6月。それ以来、SGQRデジタル決済ソリューションを導入するホーカーは増加傾向にある。
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