【シンガポールニュース】マレーシアとの国境再開で、建設プロジェクトの進行に影響も

シンガポール

シンガポール政府が11月29日からマレーシアをワクチン接種完了トラベルレーン(VTL)に加えることで、進行中の建設プロジェクトの遅れが懸念されている。シンガポールで働くマレーシア人の多くは、昨年3月にマレーシアが活動制限令(MCO)で国境封鎖してから帰国していない。建設業界ではVTL開始をきっかけに多くのマレーシア人従業員が一時帰国を希望すると予想。複数の建設会社が対応を迫られている。

現在30の建設プロジェクトを抱えるChina Construction (South Pacific) Development社では、プロジェクト全体ですでに約9ヵ月の遅れが発生しており、マレーシア従業員が休暇をとることで更なる遅延の可能性がでてくるという。同社で働くマレーシア人は約100人。トー・チーブン社長は、休暇申請をずらすことや他の社員で仕事をカバーし合い、出来るだけ遅延を最小限にとどめるよう努力すると述べた。

East Asia Engineering & Construction社のフィリップ・ヘン代表は、マレーシアに帰国してから戻ってきていない従業員も4,5人いたため、VTL開始後の動きを注視する必要があるという。また、すでに人手不足やコスト上昇など状況は悪化しており、遅延が発生していると述べた。

一方、鉄鋼製造販売会社OrientalSheet Piling社では、マレーシア人従業員がリモートでも仕事が出来る環境を整えつつ、現場での仕事が求められる従業員に対しては、休暇をとり家族に会えるようサポートしていく。ゴー・ウェイカン社長は、すでにプロジェクトに遅れは生じているが、全体的な労働力の逼迫が主因であり、VTL開始自体による影響ではあまりないだろうと述べた。

マレーシアとのVTL開始により、現在の人的資源不足に拍車がかかる可能性はあるが、複数の建設会社は VTL によるプロジェクトの遅延は一時的なもので、大きな遅延に繋がる可能性は低いと予想している。重要なのは2年近くマレーシアの家族のもとに戻れていない従業員のメンタルケアであり、全員が同時に帰国することはないので、仕事現場への影響もそれほど大きなものではないという見方が多い。

VTLスキーム下では、チャンギ空港とクアラルンプール国際空港を結ぶフライト数が1日6便に限られているため、シンガポール人のマレーシアへの旅行より、シンガポールで働くマレーシア人が家族に会いに帰国することを優先に VTL を利用して欲しいとの声もある。

ソース

VTL with Malaysia may cause ‘slight’ delays in projects but good for staff morale, say construction companies
SINGAPORE: Construction companies told CNA on Thursday (Nov 11) that they might see "slight" delays in ongoing projects when an upcoming vaccinated travel lane ...
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