【シンガポール】小売チェーンが認知症患者に優しい地域作りに貢献

シンガポール

認知症患者に優しい取り組みを推進するイベント「#DementiaFriendlySG Movement」が20日、Bedok Town Squareで開催された。

この催しは、認知症患者が地域でより良く暮らせるために、個人、企業、コミュニティパートナーにそれぞれの役割を理解してもらおうと開催されたもの。

イベントに出席したマサゴス・ズルキフリ社会・家族開発相兼第二保健相は、このキャンペーンが、認知症患者ができるだけ自立して生活できるような設備を備え、より認知症にやさしいコミュニティーの実現につながることを期待していると述べた。

また、認知症啓発トレーニングを主催しているAIC(Agency for Integrated Care)とDementia Singaporeeは、認知症患者のニーズに応えるための協力と共同努力を模索する覚書を締結した。

AICのチーフ・エグゼクティブであるタン・クワンチーク氏によると、認知症患者を地域で支援するためにスーパーマーケットやMRT駅などを「認知症ゴー・トー・ポイント(GTP)」として指定している。

2022年7月には小売チェーンのFairPriceとSheng Siongから1,000人のスタッフが認知症に関するトレーニングに受講。同トレーニングでは認知症患者の症状や兆候を見抜き、適切なアプローチとケアができるよう学んだ。

AICによると、2つの小売チェーンから200店舗が「認知症ゴー・トー・ポイント(GTP)」に指定されている。これらはMRTの駅やバスのインターチェンジなどの交通の要所近くに店舗を構えている。

認知症患者からは、より多くの企業が認知症の理解を深め、認知症患者と共に生活できる環境を開発して欲しいとの声も多いという。AICでは今後、銀行・金融、芸術・レジャーなどの施設も「認知症ゴー・トー・ポイント(GTP)」に指定できるよう関連企業と連携していく。

※ソース

More than 200 FairPrice, Sheng Siong outlets designated as dementia Go-To-Points
At least 1,000 staff from the two supermarket chains have undergone training since July 2022 to help those living with dementia. Read more at straitstimes.com.
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