シンガポール陸運庁(LTA)は、2025年1月1日からディーゼル車の新規車両登録を禁止すると発表した。これは2040年までに国内のすべての車両がクリーンエネルギーで運行されることを目指す政府の取り組みの一環である。
シンガポールでは2021年3月の議会で、CO2排出量の多い車両を段階的に廃止する計画が発表されて以来、この動きが進められている。事実、ディーゼルの乗用車とタクシーが新規登録車両に占める割合は1%未満で推移している。
2021年の議会で当時のン・イー・クン運輸相は、シンガポールの自動車から排出されるCO2は年間約640万トンだが、内燃機関車からEVへの切り替えで50%の炭素排出削減が実現できると主張。
LTAによると、2025年1月1日以前に登録されたディーゼル車の所有者は、車両購入権(COE)の更新は可能だが、更新を抑制するために高い道路税が課されるという。
また、ディーゼルからクリーンな燃料への移行を促すために、Early Turnover Scheme(ETS)およびCommercial Vehicle Emissions Scheme(CVES)の制度も設けられている。
ETSでは、古い商用車の所有者が新しいクリーンエミッション車両に切り替える際に、新規のCOEが割引価格となる。一方、CVESでは、軽貨物車両の所有者がクリーンな主にEVモデルを選択した場合に奨励金が与えられる。
なお、Classic VehicleおよびVintage Vehicleスキームによる車両の輸入と登録には新規のディーゼル車の登録制限は適用されない。
※ソース
Singapore to stop registration of new diesel cars and taxis from Jan 1, 2025
Owners of diesel cars registered before Jan 1 can renew their COEs, but must pay more road tax. Read more at straitstimes.com.