【シンガポール】外国人医師の雇用は、病院負担の軽減が目的

シンガポール
Sasin TipchaiによるPixabayからの画像

シンガポール公的医療機関の持株会社MOHホールディングス(MOHH)が、2024年まで年間60人の医師をインドから採用しようとしていたことが物議を醸す中で、国会で国内における医師の雇用状況が明らかにされた。

ジャニール・プーチャリー上級保健相は11月7日(月)の国会で、シンガポールの医師は引き続き地元の医学部が主な供給源であるが、病院の仕事量を軽減するために外国人医師を採用し補っていると述べた。

シンガポールで採用された外国人医師の出身上位5カ国は、インド、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、イギリスであることも明らかにされた。

またシンガポール人の医師を増やすため、地元の医学部の受け入れを拡大しており、シンガポールの医学部への入学者数は2010年の約320人から2019年には510人と10年間で約60%増加した。

現在、シンガポールには、南洋理工大学のリー・コン・チアン医学部、シンガポール国立大学のヨンロー・リン医学部、デューク・NUS医学部の3つの医学部があり、2020年と2021年にはパンデミックによって海外留学が中断された医学生を毎年40人ずつ受け入れた。

さらに保健省によると、海外で医学を学んだり開業したシンガポール人を毎年約200人呼び戻しており、そのほとんどがオーストラリア、イギリス、アイルランドで医学を学んだシンガポール人だという。

プーチャリー上級保健相は公共医療部門の医師の減少率は、2019年から2021年にかけて3~5%であり許容範囲内であるとしながら、公的医療部門内の医師の数を維持するために様々な努力を続けていると付け加えた。

※ソース

Singapore’s main source of doctors is local schools, supplemented with foreign hires to ease hospital workload
Singapore's medical schools increased their combined intakes by around 60 per cent over a period of 10 years.
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