大手交通会社ComfortDelGroの子会社は、中国のChangAn KuaYue(KYC)が製造するEV商用バンの独占販売代理店となり、2023年第4四半期までに輸入を開始する。
同社は、2024年末までに指定ディーラーを通じて約100台のEV商用バンを販売することを目標としており、その後時間をかけて目標を引き上げていく。YCスターV7・EV商用バンは、KYC初の電気自動車モデルで貨物車と乗用車が用意される。
3月にはComfortDelGroのリム・ジット・ポー会長(当時)が、グループが電気自動車の販売を検討していることを明言。同社広報担当グレース・ウー氏は、自社ショールームを設置する代わりにディーラーを指名して車両を販売し、提携するリース会社にEV商用バンを提供すると述べた。
すでにEV商用バンを輸入している他社もComfortDelGroと同じような手法で販売・リース事業を広げている。
STエンジニアリングは中国の主要なEVメーカーBYDを、指定のディーラーを通じて販売・リースをしており、BYDをEV商用バンのなかで最も売れているブランドに押し上げた。BYDの2023年1~5月の国内登録台数は239台に達した。
SMRT Corporationの子会社であるEVCoは、中国ブランドShinerayのEV商用バンをリースまたは指定ディーラーを通じて販売している。2023年の最初の5ヶ月間で、EVCoはShinerayのEV商用バンを197台登録したが、そのすべてが排出ガスの少ない商用車に対するインセンティブが引き下げられる4月以前の3月に登録された。
Shinerayは、2023年7月10日現在、シトロエンやDFSKのような他のEV商用バンを抜いて、国内で2番目に人気のあるブランドに成長。EVCo社はShineray以外にもマクサスやトヨタといったブランドのEV商用バンのリースも提供している。
シンガポールで2023年1月から5月までに登録された小型商用車のうち、EV商用バンは52.47%を占め、第1四半期からの好調が続いている。
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