エンタープライズ・シンガポール(EnterpriseSG)は、日本への進出を目指すシンガポール企業を対象に、総合的かつ特別なサポートを提供する「スターターパック」プログラムWelcome Japan Packageの試験提供を開始した。
同プログラムの期限は2023年3月8日〜5月31日で、日本へ進出する起業家に、東京都心に住んで働きながら、日本の文化や生活を通して新しい価値観に触れることができるサービスを提供する。
EnterpriseSGは、渋谷や新宿などの一等地を含む東京都内で4つのコワーキングオフィスを運営するJustCoと、現在600戸の短期型賃貸マンションを展開するHmlet Japanと連携しおり、東京都心で住む場所と働く場所をワンストップで確保する。
さらに同プログラムでは、すでにシンガポールから進出しているブランド・アクティベーション・エージェンシーPico Internationalと市場参入や事業戦略に関するコンサルティング会社Japan Wayの2社が連携し、これから日本に進出してくるシンガポール企業を支援する。
EnterpriseSGの日本地域担当ディレクターであるファビアン・タン氏は、将来的には物流や輸送、会計、法律、銀行など、他の分野のパートナーとも提携したいと述べ、特に人材の分野では大学との提携を模索していることを明らかにしている。
8日にはローンチイベントが、JustCoグラントウキョウサウスタワーで開催され、シンガポールビジネス連盟やシンガポールレストラン協会の代表が参加したほか、ビジネス進出及び拡大を目指すシンガポール系企業30社の代表者が参加した。
シンガポールのグリーンファイナンスに取り組む金融系スタートアップPi-xcelsの創業者ダニエル・リム氏はWelcome To Japanを、日本への新規参入者の足がかりになるものだと評価。自身が新規参入者でもあるリム氏は、東京都の補助金(4年間で最大1億2500万円)を受け、すでに日本で複数の大手銀行と交渉している。
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