9月23日に発表された最新の国際金融センター指数(Global Financial Centres Index:GFCI)において、シンガポールは第4位にランクされ、サンフランシスコ、上海、ジュネーブなどを上回った。
このランキングは、世界各国の金融センターの競争力を評価したもので、ニューヨークとロンドンがそれぞれ第1位と第2位に位置した。香港は第3位となり、過去4回連続でアジアのトップ金融センターの地位を保持してきたシンガポールを抜き、再びアジアの首位に返り咲いた。
パンデミックによる厳しい規制の影響で多くの人材流出に見舞われた香港の金融セクターにとって、今回の結果は明るい兆しである。不動産市場は未だに回復の兆しが見えず、経済活動や消費需要も低迷しているが、香港政府は各種の政策や低金利が経済の活性化につながることを期待している。
最新のGFCIでは、ダブリン、シカゴ、ドバイが順位を上げた一方、上海、北京、ジュネーブは順位を下げた。
この指数は、ロンドンを拠点とするシンクタンクZ/Yenパートナーズと深圳を拠点とする中国発展研究院によって年に2回作成されており、世界121の金融センターを対象としている。ランキングの作成には、何千人もの金融サービス専門家がオンライン調査に回答したデータやアンケート結果が用いられている。
今回のレポートによると、58の金融センターが順位を下げ、46の金融センターが順位を上げた。また、回答者の5分の1以上が「地政学的なリスク」を最も重要な課題として挙げており、これが金融センターの競争力に対する最も差し迫ったリスクとみなされている。
※ソース
Singapore places fourth in world financial centres ranking, ahead of San Francisco, Shanghai
New York and London took the top two spots respectively. Read more at straitstimes.com.