Googleはシンガポールで4つ目のデータセンターを完成させ、シンガポールのインフラへの投資額を約67億Sドルに増やした。投資額は2022年に3番目のデータセンターが開設された時の11億Sドルから増加した。
シンガポールのGoogleデータセンターでは現在500人以上が働いており、検索エンジンやGoogle Mapなどの人気デジタルサービスを支えている。
Googleはシンガポールを含め11カ国でデータセンターを運営している。シンガポールでは2014年に最初のデータセンターが開設され、2つ目のデータセンターは2015年に稼働を開始した。同社のデータセンターはすべて西部のジュロン・ウェストにある。
シンガポールでは、人工知能(AI)や自律システムの利用拡大など、技術的ニーズに不可欠なコンピューティング能力をサポートするために、データセンターの数が増えている。5月30日に発表された国のグリーンデータセンター・ロードマップには、今後数年間でデータセンターの容量を30万メガワット増やし、さらに20万メガワットをグリーンエネルギーを使用する事業者だけに割り当てるという計画が含まれている。
ロードマップに記載されているグリーン基準には、機器のアップグレードによるエネルギー効率の改善や、動作温度を26度まで安全に上げることで空調に必要なエネルギーを削減する方法などが含まれている。
Googleは声明で、自社のデータセンターは効率的な資源管理を保証するサステナビリティ機能を備えていることを強調。特にシンガポールでは、エネルギーの浪費やデータセンターの効率低下を避けるため、冷却対策を注意深く管理しているという。
シンガポールには現在70以上のデータセンターがあり、これらはシンガポールの情報通信部門排出量の82%、電力消費量の7%を占めている。
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