ビジネススクールInseadによる2023年グローバル人材競争力指数(GTCI)レポートによると、シンガポールは、人材競争力の高い国として昨年に引き続き世界第2位にランクされた。またアジア太平洋地域ではトップの座を維持した。
InseadがDescartes Institute for the FutureおよびHuman Capital Leadership Instituteと共同で毎年発表しているGTCIは、国や都市がいかに人材を成長させ、惹きつけ、維持しているかを測定するもの。
2013年以降、同指数で1位を獲得しているスイスに次いで、シンガポールは3年連続で2位となった。アメリカは3位にランクされ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ノルウェー、オーストラリア、スウェーデン、イギリスがトップ10に入った。
最新のGTCIレポートでは、シンガポールは人材競争力に関する6つの主要指標のうち4つでトップ3にランクされた。「グローバルな知識スキル」ではトップ、「誘致」では2位、「育成」と「職業・技術スキル」ではともに3位だった。
この報告書の共同編集者であるInseadのブルーノ・ランバン氏は、シンガポールが上位ランクされたことに関して、世界でも有数の教育システムを有していることを理由の1つにあげた。
また、シンガポールは「首尾一貫した」経済戦略を実施し、それに基づいて人的資源を戦略的に活用することができたと付け加えた。
一方で、シンガポールの「主な弱点」としてランバン氏は、人材の確保あげた。同氏によると、シンガポールは経済規模が小さく、労働者は経済規模の大きい国に比べてキャリアアップが難しいと感じる可能性があると指摘。「人材の確保」では同国は38位にランクされた。
Top 10 most talent-competitive
Rank | Country |
---|---|
1 | Switzerland |
2 | Singapore |
3 | Denmark |
4 | United States |
5 | Sweden |
6 | The Netherlands |
7 | Norway |
8 | Finland |
9 | Australia |
10 | United Kingdom |
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