【シンガポール】16種の昆虫を食用認可、持続可能な食品革新へ

シンガポール
House of Seafood's sushi topped with juicy silkworms and crispy crickets (left) and their salted egg crab dish with superworms. PHOTOS: HOUSE OF SEAFOOD

シンガポール食品庁(SFA)は、2024年7月8日に、コオロギやバッタ、イナゴ、ミールワーム、カイコなど16種類の昆虫を食用として認可した。これにより、食品業界内では新しい食用昆虫を使ったの料理や製品の開発が加速しそうだ。

昆虫は、持続可能なタンパク源として注目されており、国連食糧農業機関(FAO)もその利点を注目している。SFAはこの認可を達成するために、2022年から昆虫を食用および家畜の飼料として使用できるよう、食品業界と動物飼料業界と協議を重ねてきた。実際の認可は予定よりも遅れて2024年に延期された。

この期間、一部の企業は昆虫ベースの事業を断念したが、他の企業は昆虫を料理やプロテインバーの成分として市場に供給する準備を進めている。例えば、レストランのハウス・オブ・シーフードや食品メーカーのAltimate Nutritionは、積極的に昆虫を活用した新しい料理や製品を提供する予定である。

シンガポールでは、昆虫食品の販売には厳格な規制があり、SFAのガイドラインに準拠しない製品は販売が許可されていない。昆虫は食糧安全性を確保するために厳しい検査を受け、消費者にとって安全であることが保証される。

最終的には、昆虫食品の安全性と品質が消費者に伝わるように商品パッケージに正確なラベルが必要となる。これにより、昆虫食品市場が持続的に成長し、消費者の関心も高まると期待されている。

また、昆虫の利用は地球環境にも配慮した手法として評価されており、温室効果ガスの排出量が少ないことから、持続可能な食品としての価値が認められている。食品業界では、より多くの昆虫ベースの製品を開発し、消費者に提供することが期待されている。

昆虫食品市場は、今後さらに拡大していく可能性があり、シンガポールの食文化や経済に新たなダイナミズムをもたらすことが期待されている

※ソース

SFA approves 16 insect species for food; companies gear up to offer new dishes and products
The insects include various species of crickets, grasshoppers, locusts, mealworms and silkworms. Read more at straitstimes.com.
タイトルとURLをコピーしました