【シンガポール】日本人初、東京大学の山本教授が「Lee Kuan Yew Water Prize」を受賞

シンガポール

1980年代に高度な水処理技術を開発し、シンガポールの高品質な再生水NEWaterの生成効率向上に貢献した東京大学の山本和夫教授が3月17日に「2020 Lee Kuan Yew Water Prize(リー・クアンユー水賞 )」を受賞した。日本人研究者の受賞は初。

山本和夫名誉教授は、下排水処理の効率と品質を向上させるために膜を下排水に浸すという浸漬型MBR
(メンブレン・バイオリアクター)を考案。これにより、プロセスがより効率的になり、水処理に必要なスペースの最小化を実現した。

1980年代、山本教授の膜は下排水に浸すというアイデアは、従来の科学的思考や工学的概念に反するとして懐疑的な声が多かった。当時、膜システムは廃水で満たされたタンクの外に配置されていた。

しかし、山本教授の研究室は小さかったため、1984年の実験では、膜システムを廃水タンク内に沈めざるを得なかった。最初の試みでは、膜が下水の汚物で詰まってしまったが、山本教授は実験室システムが生成した処理水が非常に澄んでいることに着目した。

1988年には世界で初めて実用化された浸漬型MBRの試作に成功。のちにこの発明が世界の公衆衛生と水の安全性を高める解決策と認知された。

「2020 Lee Kuan Yew Water Prize(リー・クアンユー水賞 )」受賞式で、シンガポール公共事業庁(PUB) 最高責任者 Ng Joo Hee氏は山本教授のプロトタイプから15年で、世界中の大規模な下水処理施設のほぼ半数が、何らかの形で浸漬型MBRを導入したと、同教授の貢献を賞賛した。

2006年以来、シンガポールは使用済み水処理に浸漬型MBRを採用しており、4つの水再生プラントのうちチャンギ、ウルパンダン、ジュロンの3つでこの排水処理技術を活用。現在、再生プラントが受け取る下排水の約13%は、浸漬型MBRのプロセスを経ている。

2026年に世界最大の膜分離活性汚泥法施設であるTuas Water Reclamation Plantが稼働すると浸漬型MBRのプロセスをによって処理される下排水は全体の54%となる。

浸漬型MBRは、従来の方法に比べて少ないステップでより高品質の処理水を生成し、シンガポールの高品質な再生水NEWaterの生成プロセス速度を増進している。

※ソース

Japanese professor who pioneered advanced wastewater treatment wins LKY Water Prize
SINGAPORE - A Japanese professor who pioneered an advanced water treatment technology in the 1980s - which eventually helped to raise the efficiency of making N...
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