海外旅行が再開されたことでチャンギ国際空港に直結する巨大複合施設ジュエル・チャンギ・エアポート(Jewel)が力強く回復している。
Jewel Changi Airport Developmentのジェームス・フォンCEOによると、2022年の同商業施設への入場者数は前年の2倍以上になったという。
とくに、昨年のクリスマスには1日で34万5000人が来場。この数字は2020年以来、1日の来場者数で最も多い記録となった。コロナ前は1日に平均約30万人が訪れていた。
来場者の増加にともない、小売売上高も上昇。フォンCEOによると、2022年12月の小売売上高は、月別で最も高かった2019年12月より8%増加した。小売店としてはCoach、Foot Locker、Nike、Pokemon Centre Singaporeなどが売上上位にランクされた。
飲食店の売上も好調で、Beauty In The Pot、Burger & Lobster、Jumbo Seafood、Shake Shackなどが売上上位に名を連ねた。またキャノピーパークなどアトラクションのチケット売上も好調で、2022年7~12月のチケット売上は2019年同時期の約80%まで回復した。
また、Jewel内にあるホテルYotelair at Jewel(130室)の稼働率も上昇。2022年4~12月までの同ホテルの稼働率は95%以上となり、2019年の同時期を上回った。
フォン氏は、Jewelでは引き続き地元の観光客がかなりの割合を占めているが、チャンギ空港の旅客数の増加に伴い、外国人観光客の数も増加すると予想。特に中国などの主要市場も旅行制限を緩和し始めていることから、来場者数と売上は着実に増加すると前向きな見通しを予見していると述べた。
※ソース