ローレンス・ウォン副首相は11月23日、Choa Chu KangにあるSafra(Singapore Armed Forces Reservists Association)7番目のクラブハウスのオープニング式典で、不安定な世界情勢のなか、シンガポールは強力な軍隊を持ち続ける必要があるとし、兵役義務維持の重要性を強調した。
ウォン副首相は、イスラエルとハマスの紛争、ロシアとウクライナの戦争を引き合いに出し、世界は今、より危険で激動していると述べた。また、激化する米中の戦略競争や台湾海峡や南シナ海での問題は、おおむね平和なアジアを容易に悪化させる可能性があるとも付け加えた。
そのうえで、シンガポールが平和と安全を享受できているのは、シンガポール国防軍(SAF)が「信頼できる抑止力」であり続けているからだと主張。作戦準備態勢の整った国家軍人(NSmen)は、国の防衛において重要な役割を担っており、検問所の運営を支援したり、Covid-19の大流行時に負担のかかる病院を支えたりしたことも強調した。
Safraは、シンガポールにある軍事クラブで、NSmenとその家族を支援することを目的としている。Safraではフィットネス施設、レストラン、エンターテイメント施設、そして様々なレクリエーション活動が提供されている。NSmenとその家族は手頃な料金で質の高い施設を利用できる。
ウォン副首相はスピーチの中で、Safraは国家のために犠牲を払っているNSmenに感謝の意を示す1つの方法だと述べた。加えて、「政府は、NSmenの貢献に感謝し、その功績を称える方法を今後も模索していく」とし、NSmenに感謝の意を示す1年間のNS55キャンペーンや、マリーナベイのフローティング・プラットフォーム(Floating Platform)をNSスクエアに再開発し、国家奉仕を記念する恒久的なスペースにするなどの取り組みを紹介した。
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