食品卸大手の国分グループは3月28日、シンガポールで物流事業を展開する合弁会社Commonwealth KOKUBU Logistics(コモンウェルス国分ロジスティクス)が4温度帯物流センターを新設することを発表した。
新たに開設されるコールドチェーン食品物流センターには2億シンガポールドルが投じられる予定で、最大130人の雇用を創出するとともに、同国の食料安全保障とサプライチェーン能力を強化することが期待されている。
国分グループは、同センターの開設により、シンガポールをハブとして、拡大する近隣諸国の低温食品コールドチェーンの物流需要を支えていく。さらに、日本から進出する食品メーカー、外食チェーンならびに小売業に、国内と同等の高品質な物流サービスを提供し、アセアンでの事業推進を支援していく。
総床面積50万平方フィートの施設では最大8000万kgの食品の冷蔵保存が可能となる。完成は2025年を予定している。
新センターは最大8万枚のパレットを収容できる保管機能を具備し、大型冷凍自動倉庫と仕分けマテリアルハンドリングを完備する。さらに最大5,500㎡の太陽光発電パネルを設置し、持続可能なエネルギーを活用する。
3月28日に行われた起工式に来賓として出席したロー・イェンリン貿易産業相は、この施設によって貿易・物流のハブとしてのシンガポールの地位が向上すると述べた。
同貿易産業相は、コールドチェーンロジスティクスは物流分野での重要な役割であり、シンガポールはこの市場を10年で倍増させる計画があると述べた。また、アジアから輸入される生鮮品の需要増と食品安全への懸念から、食品の賞味期限を延ばすための低温貯蔵のニーズは高まっていると指摘した。
※ソース
https://www.businesstimes.com.sg/singapore/commonwealth-capitals-new-cold-chain-logistics-facility-create-130-jobs