主に専門職やエグゼクティブ、シニア・マネージャーレベルを対象とした就労ビザ(Employment Pass:EP)資格最低月給が引き上げられる。
2025年1月1日以降のEP新規申請、および翌年1月1日以降の更新申請時の最低月給は、現在の5,000ドルから5,600ドルに変更される。金融セクターでは同部門の賃金基準引き上げに伴い、現在の月給5,500ドルから6,200ドルに引き上げられる。
今回のEP資格最低月給の変更は、人材開発省(MOM)が3月4日の予算審議で発表されたもので、外国人労働者の技能水準を維持し、シンガポール人がより良い仕事に就き企業がイノベーションを追求できるようにするための外国人就労パス制度変更の一部である。
タン・シーレン人材開発相は、資格給も年齢とともに段階的に上昇していくことに言及。40代半ばの候補者の資格取得のための最低月収は10,700ドルに、金融サービスに従事する場合は11,800ドルに引き上げられる。
この変更は、EP保持者の雇用コストを、現地の専門職、管理職、経営幹部、技術者の上位3分の1の最低収入に見合ったものにするために行われた。MOMはEP資格最低月給を毎年見直していると述べている。
今回の変更発表のタイミングは、既存のEP保持者がいる企業が、これらの変更の影響を最小限にし雇用計画を準備するために、2028年までの長い猶予があることを意味するとタン・シーレン人材開発相は説明した。EPの有効期限は、初めてEPを取得する場合は最長2年、更新する場合は最長3年となっている。
Employment Pass minimum qualifying salary
The new figures will kick in from Jan 1, 2025, for new applicants and from Jan 1, 2026, for renewals.
Current | New | |
All sectors except financial services | $5,000 | $5,600 |
Financial services | $5,500 | $6,200 |
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