森林自然保護区で発見された新種のゴキブリが、ゲームソフト第7世代に登場したゴキブリ型ポケモン「フェロモサ」にちなんでNocticola Pheromosaと名付けられ、2月27日にJournal of Asia-Pacific Entomologyに掲載された。
新種のゴキブリは長い触角、長い翅、細長い脚など、外観がポケモンの「フェロモサ」に類似。同種を研究した昆虫学者のフー・マオシェン氏は、「共同研究者も私もポケモンファンなので、ゴキブリにインスパイアされたポケモンにちなんだ名前をつけてはどうかと考えた」と命名の理由を話した。
シンガポール国立大学(NUS)リー・コン・チアン自然史博物館の科学職員であるフー氏によると、研究者の間ではゴキブリと白アリは、ハチ、蝶、甲虫に比べ魅力的要素が薄いとしてこれまでほとんど研究されてこなかったという。
新種のゴキブリが採取されたのは2016年から2017年。ブキティマ自然保護区の二次林で昆虫調査をしていたときだった。DNAがオンラインに記録されているどの種とも一致しなかったことが当時、話題となったそうだ。
その後、フィリピンUPLB自然史博物館の昆虫学者クリスチャン C. ルカナス氏が、シンガポールの生物多様性に関するウェブサイトでサイトで、同ゴキブリの写真を偶然発見し、フー氏に連絡を取り共同研究を開始。標本の雄性生殖器をボルネオ島の近縁種のものと比較するなど違いを確認し、新種と断定した。
ポケモンにちなんだ名前の生物では、2021年には、燃えるような色で識別されるオーストラリアの3匹の甲虫に、珍しい鳥のポケモン、アーティクーノ、ザップドス、モルトレスの名前が付けられている。
※ソース
New species of cockroach found in Singapore, named after Pokemon character
The cockroach’s identity was a mystery when collected between 2016 and 2017 Read more at straitstimes.com.