チャンギの使用済み水再生工場におけるニューウォーター工場の増設工事は、環境影響評価の終了後、2024年に開始される予定である。これまでのところ、環境影響評価では、新工場からの排水は海洋環境に影響を与えないとの結論が出ている。
この工場は、チャンギ水再生プラント(WRP)にある既存の2つの工場に加わるもので、増大する水需要に対応し、シンガポールの水生産を気候変動に影響されないよう強化する。完成予定は2026年。
工場の増設計画は2020年に発表されたが、その開発と運営に関する環境影響評価が完了するまで建設は実施できないものと決められた。
シンガポールには現在、チャンギに2カ所、ベドック、ウル・パンダン、クランジにそれぞれ1カ所、計5カ所のニューウォーター工場がある。
新しい工場は、ベドックにある築20年の老朽化した工場に代わるもので、シンガポール公益事業庁(PUB)は、他のニーズに対応するスペースを確保するためベドックWRPを廃止する予定だ。
ニューウォーターを製造するには、使用済みの処理水を逆浸透膜で浄化する。また紫外線を使って、水中に残存するウイルスやバクテリアを除去する。
PUBによると、新しいニューウォーター工場は、チャンギWRPから使用済み処理水を受け取り、1日あたり最大5,000万ガロンのニューウォーターを生産する。これは、チャンギにある既存の2つの工場が1日に生産する量に匹敵し、1日あたり1800万ガロンの水を生産するベドックWRPの2倍以上の処理能力となる。
現在、ニューウォーターは主にウエハー製造工場、工業団地、商業ビルに供給されている。2065年までには、シンガポールの水需要の3分の2が家庭用以外からなると予想されている。
※ソー
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