【シンガポール】9月の輸出3.1%増、電子機器輸出が減速

シンガポール
Ada LimによるPixabayからの画像

シンガポール企業庁(ESG)が17日に発表した2022年9月の輸出額(石油と再輸出を除くNODX)は前年同月比3.1%増にとどまりBloombergの予想6.9%増を大きく下回った。電子機器輸出の減少がNODX低迷の主因となった。

NODXのうち、主力の電子機器輸出は前年同月比10.6%減と8月の4.5%減に続き2ヵ月連続で減少した。ディスクメディア製品が42.7%減、パソコン部品は22.3%減、集積回路は12%減と大きく減速した。

DBS銀行のシニアエコノミストであるアイヴァン・シー氏は半導体の世界出荷量などの先行指標がここ数カ月間実際に減少していることから、エレクトロニクス分野の減速は予想されていたとしたうえで、年内は製造業の成長が鈍化し電子機器輸出が減少すると述べた。

9月は非電子機器輸出も前月の16.9%増から7.6%増に鈍化。医薬品、計測器などの輸出は好調だったが、石油化学製品は11%減と大幅な落ち込みを記録した。

9月の輸出額は季節調整済みで前月比4%減の165億ドルとなり、2ヵ月連続で減少した。これは、8月の3.9%減に続くもので、アナリストが予想していた0.4%増も下回った。

ESGによると9月は主要市場10カ国の総合で輸出が減少。特に中国市場向けの輸出は8月の18.2%減に続き9月は33.8%減と大きく落ち込んだ。次いで香港が16.7%減となり、8月の31%減に次ぐ落ち込みを記録。

OCBCチーフエコノミストのセリーナ・リン氏は、中国へのNODXは昨年の高水準から下落し、シンガポールの輸出に占める中国の割合は、2021年の平均17.6%から、今年1~9月は15.1%に低下したと述べた。

※ソース

S'pore non-oil exports disappoint with 3.1% rise in Sept, electronics shrink again
Electronics exports have shrunk for two straight months, reflecting a tech downturn. Read more at straitstimes.com.
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