【シンガポール】NUS、芸術・社会科学部の学生数が減少

シンガポール
Locally, the trend of falling enrolment in arts and social sciences appears to be confined to NUS. PHOTO: ST FILE

シンガポール国立大学(NUS)の芸術・社会科学部(FASS)を専攻する学生数が減少しており、専攻する学生が減少しており、同学部への入学者数は2019年以降、ほぼ3分の1に減少している。

同学部は2019/2020年度には約6,400人の学部生を擁し、NUS最大の学部であったが、2024年度には約4,400人にまで減少した。

専門家や学生によると、FASSの学生数の減少は、学生のニーズの変化、より良い給与やキャリアの進展をもたらす学問を学ぶプレッシャー、そして高い入学要件が原因かもしれないとのことだ。一方で、理学部(FOS)では2020年以降、学生数が約24%増加した。

NUSのフルタイム学部生の総数は2014年の26,797人から2024年には31,827人に増加。コンピュータサイエンスや人工知能、データサイエンスなどのプログラムに対する関心が高まっており、これらのプログラムの1年生入学者数は約20%増加した。

FASSとFOSは2020年12月から「人文学・科学学部(CHS)」として統合され、2つ以上の学問分野にまたがる学際教育・研究に移行。FASSの副専攻や副科目の選択は増えており、2022年から2024年にかけて約20%増加した。

国内では、NUS以外の南洋理工大学(NTU)やシンガポール経営大学(SMU)のFASS専攻の生数は安定しており、NTUでは年間約4,600人、SMUでは社会科学と経済学で各年約1,000人の学生が在籍している。

世界的には、人文学の需要が減少している。アメリカでは2012年から2020年の間に人文学卒業生数が約16%減少し、ハーバード大学では、人文科学専攻の割合が1954年の36%から2012年には20%に減少した。イギリスではシェフィールド・ハラム大学が英文学の学位提供の中止を発表し世論の反発を招いた。

※ソース

Fewer undergraduates in NUS arts and social sciences faculty in past 3 years
The dip in enrolment at FASS coincided with rising numbers at the Faculty of Science. Read more at straitstimes.com.
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