シンガポール国立大学(NUS)は5月17日、同大学の研究チームがパイナップルの葉の繊維からダイエットサプリメントを開発したと発表した。
通常、食べられずに廃棄される葉を利用することで、廃棄物の削減に貢献しながら環境に優しく、より安価なダイエットサプリメントの製造に着手する。
パイナップルの葉の繊維に注目したのは機械工学のDoung Hai-Mihn准教授のチームで、費用対効果の高いダイエットサプリメントの生産をパイナップル農家の収益アップに繋げることを目標としている。
パイナップルの葉の繊維を利用して開発されたカプセルとクラッカーは摂取後に体内の動物性脂肪などに多く含まれる飽和脂肪酸を吸収して塊となり、その後は他の食品と同様に、1〜3日で消化官を通って排出される。
NUS研究チームは、これまでの実験から、1gのパイナップルの葉の繊維が45.1gの調理済み脂肪と20.4gの人間の脂肪を吸収できることを発見。このテスト結果からDoung准教授は、1つのハンバーガーからなる飽和脂肪を吸収するには、パイナップルの葉の繊維でできたカプセル1つで十分だと結論づけた。
同チームは、2020年の保健省の全国人口健康調査を引用して、18〜74歳のシンガポール居住者のうち、推定35.5%が高血圧で、39.1%が高コレステロール血症であると述べ、健康的で低脂肪な食事と減量が肥満の人達の心血管疾患のリスクを下げるのに役立つと指摘した。
NUSは、パイナップルの葉の繊維の新たな応用法の特許を申請しており、近い将来に商品化できるよう商取引相手を探すという。
ダイエットサプリメントの世界市場規模は2020年に334億米ドルと評価され、2021年から2028年にかけて年平均成長率16.6%で拡大すると予測されてる。
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