シンガポール航空(SIA)は4日、新型コロナウイルスのパンデミックによる業績不振を理由に導入していた賃金カットを停止し、パイロットの給与を元の基本給に戻すと発表した。
SIAはパイロット労組であるシンガポール・パイロット協会(ALPA-S)と基本給回復に関する覚書に署名。4月1日に溯り、12月31日までの9カ月間で賃金カットを段階的に停止する。
SIAは2020年9月、ALPA-Sとの合意の下、パイロット400人の雇用維持を条件に、基本給の10~60%を減額。同年10月に発効した協定は今年3月に失効となった。
SIAスポークスマンは、パンデミックで大きな打撃を受けた航空会社存続のために、パイロットを含むSIA全てのスタッフの過去2年間にわたる自己犠牲に感謝の意を表した。
SIAは2020年2月に雇用を凍結。同時に客室乗務員の希望退職の募集を開始するなど、コスト削減のための措置を講じた。同年9月には傘下のSilkAir, Scootも含めスタッフ数を削減した。
今年2月には、ワクチン接種完了トラベルレーン(VTL)による空の旅の需要増加に合わせて、2年振りにキャビンクルーの採用を再開した。
シンガポールは4月1日から新型コロナのワクチン接種完了者を対象に、日本からの短期渡航も含めて全ての国・地域からの入国を再開している。
※ソース

SIA to progressively restore pilots' basic salaries after reaching agreement with union
SINGAPORE: Singapore Airlines (SIA) said it will gradually restore the basic salaries of its pilots, almost two years after the national carrier instituted pay ...