社会福祉行政機関のライオンズ・ビフレンダーズ(LB)は高齢者向け宅配食事サービスに自律型ロボットの運用を試験的に開始した。
自律型ロボットAutonomous Intelligence for Delivery and Engagement(Aiden)による宅配食事サービスは、LBと産業および建築自動化ソリューションを開発するデルタエレクトロニクスシンガポール社との協力で実施されている。
同サービスはLBのシニアグループホームプログラムの対象者である高齢者に提供。同プログラムは、自炊や買い物もできず、介護者が手伝うことができない自宅に閉じこもった高齢者に食事を配達するために導入されたもの。
Aidenによる宅配食事サービスが開始されたのは10月13日で、クイーンズタウンの高齢者向けの賃貸アパートメントで2024年2月まで実施される。
Aidenは写真コピー機のような外見のロボットで、エレベーターを呼び出し、階を選択するために小さなアームを伸ばす。目的地に到着すると住民に知らせ、住民の持つQRコードをスキャンすると、中に入った食事を取り出せるよう扉を開ける。
LBのエグゼクティブディレクターであるカレン・ウィー氏によると、次の段階ではAidenに別の場所でより多くの高齢者に必需品を配達させる予定だという。同氏はシンガポールには高齢者の介護のための労働力が十分でないことから、こうした自律型ロボットによるサービスが必要だと主張している。
現段階でロボットのコストは確定していないが、試験が終了した段階で、LBは複数のAidenを導入するための資金調達を検討している。
※ソース
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