【シンガポール】MAS、4月に難しい政策判断へ、中東情勢が影響

シンガポール
Analysts said MAS may adjust its policy stance to seek a stronger Singapore dollar, as the Iran war raises the risks of higher inflation and slower growth. ST PHOTO: LIM YAOHUI

中東情勢の緊迫化を受け、シンガポール金融管理局(MAS)は4月の金融政策決定で、インフレ抑制と景気下支えの両立という難しい判断を迫られる見通しだ。原油や天然ガスなどエネルギー価格の高騰に加え、肥料や石油化学原料、アルミニウムなどの供給不安も広がっており、物価上昇圧力と成長鈍化リスクが同時に強まっている。

MASはすでに、世界的なエネルギー価格上昇がシンガポールの輸入コストを押し上げるとの見方を示しており、4月の政策声明ではインフレ見通しを引き上げる可能性が高い。市場では、輸入インフレの抑制を目的に、シンガポールドル高を促す方向で金融政策を引き締めるとの見方が優勢である。

ただし、景気の先行き不透明感が強まる中、MASの引き締め姿勢は限定的なものにとどまる可能性がある。通貨高は輸出競争力の低下につながるためであり、政策対応はインフレ抑制と成長維持のバランスを慎重に見極めたものになるとみられる。

アナリストの間では、2022年のような政策バンドの中央値引き上げではなく、シンガポールドルの上昇ペースを示す「傾き」の小幅な引き上げにとどまるとの見方が有力だ。背景には、原油高による物価上昇が続く一方で、世界経済の減速懸念も高まっていることがある。

オックスフォード・エコノミクスは、イラン戦争が長期化した場合、2026年に世界景気後退が現実味を帯びる可能性があると指摘する。シンガポール経済も外需依存度が高いだけに、MASの4月決定は国内物価だけでなく、世界経済の不確実性も強く意識したものとなりそうだ。

※ソース

MAS faces tough Singdollar policy decision in April amid risks of higher inflation, slower growth
The central bank may adjust its policy stance to seek a stronger Singapore dollar, analysts say. Read more at straitstimes.com. Read more at straitstimes.com.
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